認知症の介護の現状と、これからどのように介護関係が進んでいくかなどのことを、幾つかの例から書いてみました。

認知症介護と公的施設サービスについて
認知症介護と公的施設サービスについて

認知症と介護と公的施設などの状況

親や身内が認知症になるということは、珍しいことではなくなりましたが、例えば若年性の認知症もあり、40代で発症する人もいるということも話題になりました。そうなると夫婦の場合には、相手が介護をするということになります。また親が早いうちに認知症になり、20代の女性が介護を始めて、結婚もできずに介護生活を何十年もすることになったという話も聞きました。また老々介護という介護があり、読んで字の如して、高齢者が高齢者を介護するということですが、80歳、90歳で介護をしている人たちも珍しくはないのです。そしてもっと大変なのが、認知症同士の夫婦の介護で、これは夫婦が両方、認知症になっている場合ですから、どのような生活になるかは、想像がつくと思います。正気になっている時に、お互いが介護をするということです。介護制度では、ここのところが非常に不公平で、それほど介護度が酷くないのに、手厚く介護されている人があるかと思うと、このように、当然高齢者の介護施設に最初に入らなければならないような人が、ほおっておかれているということもあります。

本人たちが、環境を変えたくないということもあるでしょうが、現実的には、特別養護老人ホームなどの比較的費用が少くてすむ施設は、入居ができない現状です。私も考えましたが、入居まで3年はかかり、300人待ちという状況でした。しかし今はもっと長くなっているでしょう。これからは高齢化で寿命も長くなりますから、もっと入居が大変になりますし、どこでも入れれば良いとなり、サービスの質の低下も予想できます。有料の施設は、待遇もよく快適に過ごせますが、費用も大変です。中には夫婦で毎月80万円支払っているという施設もあり、お金さえあれば安心できる社会でもあります。これからは、ますます貧富の差も大きくなってくるということではないかと思いますので、その対策も必要になってくるということになります。国ももう少し適切な予算の使い方をして、福祉関係も考えてほしいものです。